機能訓練について
専門性の高いマシンを取り揃えるだけでなく、その先にあるADL(日常生活動作)の向上までしっかりと見据えたトレーニングメニューをご提案いたします
機能訓練についての基本方針
身体機能や生活能力の維持・向上については、ご自身の生活の質そのものについても直接的に深く関わってくる問題です。ご自身で楽しく主体的に取り組めるためにも当施設においては専門的な精度の高いトレーニング機器の充実を図るなど、一人一人の目標達成に向けたさまざまな取り組みを行っております。使用するマシンについてはすべて使う方の力に応じて無理なく負荷がかかる仕組みとなっているため安心してお使いいただけます。スタッフは担当制で、ご利用者様お一人お一人について親身になってご指導いたします。
最適なトレーニングメニューをご提案いたします
まずは担当スタッフと一緒に無理のない軽いメニューから始めます。マシンを使ったトレーニングだけでなく、ご利用者様のご希望や状態にあわせて最適なトレーニングメニューをご提案いたしております。ご自身にあった無理のないメニューに沿って徐々にペースがつかめてきたら、少しずつご自身の体調面などとも相談しながら適度な負荷のかかるプログラムにチャレンジしてみるなどステップアップを図ることが可能です。施設内には看護師が常駐しておりますので、トレーニング中に健康面でご不安なことなどございましたらお気軽にお声がけください。ご家族からのご要望などにも柔軟に対応いたしておりますので随時ご相談ください。
各種マシンのご紹介
当施設には強化したい部位別に特化したマシンが数多くございます。各種マシンの詳しい使い方などはスタッフまでお声がけください。
スプリントトレーニングマシン
当施設では東京大学小林寛道教授の考案されたスポーツ先端科学に基づく次世代のトレーニングシステムを導入しています。中でもこの「スプリントトレーニングマシン」は「動作の学習」という新しい発想に基づき開発されたマシンです。歩行に大切なはたらきを担う大腰筋を鍛え、同時に骨盤の動きや体幹深部の柔軟性を高めるトレーニングを効果的に行うことができます。インナーマッスルも同時に鍛えられるため、無理なく安定感のあるフォームへの改善が期待されます。歩行動作や身体的な動きの改善を直接的に図るだけでなく、脳においてもより良い刺激効果が得られるため身体能力そのものの全体的な底上げが期待できます。その実力は各種メディアでもさまざま取り上げられているほどです。「スプリングトレーニングマシン」は専門的なトレーニングジムや医療機関に設置されていることがほとんどですが、当施設では全国でも珍しく介護関連施設として先駆けて導入されました。アスリートの動きから長年の研究を経て開発された精度の高いリハビリプログラムをみなさまにご提供いたします。実際、ご利用者様からもさまざまな場面において効果を実感されたという嬉しいお声をいただいております。
【実際のご利用者様からの声】(※一部ご紹介)
- 歩幅が大きくなって歩きやすくなった
- 体全体がしっかりと安定したように感じる
- 歩行すること自体が楽になり、
もう少し遠くまで外出したいと思うようになった など
油圧式単機能マシン「Jサーキット」シリーズ
多くのリハビリ施設などで取り入れられている油圧式のリハビリマシンです。日本人の体格や筋力にあわせて改良が重ねられているだけでなく、油圧式のため過度に筋力に負担をかけることなく高齢者の方も無理なく最適なパワーバランスでトレーニングを続けられます。往復運動により表裏それぞれの筋肉の緊張・弛緩が繰り返されることでバランスの良い筋肉運動となります。足、両腕などそれぞれの部位に必要となる筋力を効果的に鍛えるため、当施設ではJサーキットシリーズのリハビリ機器を複数取り揃えております。
・レッグカール(両脚の屈曲・伸展)
大腿四頭筋(太腿の前部分)を伸ばす運動とハムストリング(太腿の後方部)の下腿部を引き戻す運動を同時に行うことができるため、歩行に必要となる大腿部の筋肉を効果的に鍛えることができます。その他にもしゃがむ、立ち上がる、足を外に広げるなどといった動作改善が期待されるトレーニングです。
・レッグプレス(両脚の屈曲・伸展)
ヒップ(大臀筋)、太腿前方(大腿四頭筋)、下腿部(腓腹筋・ヒラメ筋等)などの筋力向上を同時に効果的に行うことができるトレーニングマシンです。主動筋と拮抗筋(反作用)の緊張・弛緩が繰り返されることでバランスも良く、身体への負担も比較的少ないとされています。太腿や臀部の筋肉は人間の身体の中でも特に大きい部分です。基礎代謝の向上やダイエットなどの効果も期待されます。歩行を安定させたり、立ち上がり、階段の上り下りといった動作に対しての改善にも効果が期待されています。
・ショルダープレス(両腕上げ下ろし)
肩関節や肘関節の可動域を広げ、肩周辺の筋力強化と柔軟性の回復効果が期待される運動です。横や上にある物に手を伸ばす動作や腕を袖に通す動作などといったダイナミックな動きの改善につながるだけでなく、扉の開け閉め、箸やスプーンを口に運ぶといった細やかな動きの改善も期待されます。また、肩や背中の凝り、血行改善などの効果もあわせて期待できます。負荷としては使用される方の力と同じだけの抵抗力しか常に身体には掛からない構造なので無理なくトレーニングを行うことができます。
・チェストプレス(両腕の押し引き)
腕の上げ下げや、腕を内外に動かす動作を支えているのは胸と肩部分の筋力です。上半身の姿勢を正しく維持するためにもとても重要となる筋力です。日常生活においてはトイレでおしりを拭く動作や松葉杖を使った歩行、物を引き出す動きや手を使った立ち上がりなどの改善が促されやすくなります。また、腕を大きく後ろに引く動作を繰り返し行うことで、深く息を吸うといった大切な練習にもなります。
エアロバイク
自転車こぎの要領で手軽に運動不足解消や持久力向上が期待できます。体脂肪の燃焼に加え、呼吸循環器系の機能向上などが期待できる有酸素運動ができます。椅子に座った状態でペダルをこぐ運動のため、身体全体にかかる負担も非常に少なく人気の高いトレーニングです。椅子の高さなどは膝や腰の負担を最小限にできるよう体格にあわせてスタッフが微調整いたしております。
安全面を最優先としたリハビリ活動を行っております
ご利用者様の安全面についてはスタッフ一同最優先課題として取り組んでおります。特に機能訓練においての身体への負荷や怪我防止に関してはスタッフ間でもさまざまな観点に則して注意深く取り組んでおります。トレーニング内容の評価につきましても担当スタッフがそれぞれ3か月・半年といった中長期的な経過も正しく判断しながら評価いたしております。ご利用者様一人一人の身体の状態やお持ちの疾患の内容などによっても健康状態と安全性はさまざまに異なります。一日数回にわたる密なバイタルチェックなどを通じて、安全面には最大限注意しながらみなさまの活動をサポートいたします。